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第48回衆議院選挙を考察する(1)

久しぶりに、面白い選挙だなと思いました。

与党が勝つことは明らかでしたが、毎日のようにドラマがあり、1ヶ月前では想像もつかないような結果に終わりました。

雑多になるのを承知の上で、いろいろな観点からつらつら考察していこうと思います。

 

2つの神風に助けられた自民党

自民党の勝因は完全に敵失です。

野党の票がばらけて接戦区を多く取りました。

もう1つは台風。期日前投票の人数は過去最高とはいえ有権者全体の20%程度。全体の投票率も53%台で過去二番目の低さです。そうなれば業界団体などの組織票に強い自民にとっては強力な追い風になります。

今回はデータをまだ発見できていませんが、2009年に自民党が惨敗して民主党政権になった衆院選よりも、前回・前々回に自民党が大勝したときのほうが、自民党の絶対得票数は少ないのです(比例代表)。

安倍さんが強運の持ち主でもあることが証明されましたね。

ただし、内閣支持率が低迷しているのに対し政党支持率は高水準を維持していることは注目すべき点です。

つまり、安倍内閣は支持しないけれども自民党は支持している人、がかなりの数いるということ。

また、自民党議員は地盤が強固な人が多いですから、内閣や党名ではなく自分に投票してもらえる人が多くなります(純粋に能力の高い人が多い)。

安倍内閣はしばらく続くかもしれませんが、今後の支持率によってどうなるかは必ずしも見通せないところであると思います。

 

しれっと議席を減らした公明党

公明党は定数減の影響を受けるだろうと情勢予測から言われていましたが、そのとおりになってしまいました。

また、小選挙区でも前回に続く全勝とはいかず、神奈川6区で立憲民主党に敗れました。

個人的見立てですが、本来の平和主義・どちらかと言えばリベラル・恵まれない人を助けるという政策の方向性を年々譲歩し、自民党と変わらなくなってきていることによって昔からの支持者が離れ、自民党のブレーキ役を期待する浮動票を取れなくなっているのではないかと思います。

このままの姿勢を続けるのであれば、ジリ貧は避けられないのではないでしょうか。

 

プロモーションが抜群だった立憲民主党

直前までは、まさか野党第1党になるとは思っていませんでした。

もちろん、今回の結果は判官贔屓・消去法で投票した人がたくさんいたことによるものだとは思います。しかしそんなのはどの党だって同じです。すくなくとも、「たしかな野党」として認められたことは間違いありません。

立憲民主党の躍進をうまく説明できない・もしくは認めたくない人たちは色々な意見を言っているようですが、SNSと演説会を見れば他党(特に希望の党)と様相が明らかに違うことがわかると思います。

Twitterに投稿される画像(必要な情報がまとまったもの)が最たるものと思いますが、広報媒体のセンスとクオリティは群を抜いていました。キャプチャ文化をよく理解し、その利用を徹底したこと、支持ではなく身近な方法による「参加」を呼びかけたことは、短期間の中で立憲民主党への「積極的な支持者」を生み出すことに繋がったと思います。

選挙前日の演説会も、安倍さんが秋葉原で5,000人に対し、枝野さんは新宿で8,000人です。大与党の党首かつ総理大臣よりも、結党20日の新興野党のほうがこれだけ多く人を集めるというのは、特筆すべき点ではないでしょうか。

ただし、主張する政策は民主党政権の時代と大差がないように思えます。世間的にあれだけ失敗と思われている政策を、どのように主張していくのでしょうか。

政治的スタンスやパフォーマンスだけでなく、政策の理解を広範に得られるかどうかが今後躍進できるかのポイントになると思います。

また、現在の勢力は首都圏と、旧民主党(≒連合)が強い北海道・愛知が中心で、特に西日本ではほとんど足がかりがない状況が伺えます。自民党の一強を崩すにはこの地域での支持拡大は不可欠です。

 

逆の意味で予想外の結果だった希望の党

政策の中身0の希望の党

まさかの比例第3党なのです。

自民66、立憲37に次ぐ、32議席

実力のある議員も少なく、政策もよくわからない、小池百合子の看板しかないけれど、その小池さんも失言や一貫しない行動でマスコミの総攻撃に遭う、という散々な状況の中で、それだけの比例票を集めたことに逆にびっくりしました。

小選挙区については、おそらく希望の党だからという理由で当選した人はほぼ0。小選挙区で当選した人は17人が民進党、1人が自由党ですから、全員それなりの自力はあったはずですし、立憲から出馬しても当選したと思います。

ちなみに当選した50人のうち、41人が民進党、残りも2人が自由党、1人が日本のこころで、純粋な希望の党(?)は6人しかいません。

速報!希望の党の当選者一覧と経歴 (2017年第48回衆議院議員総選挙) | 無精者のかわら版

希望の党に比例で投票した人は、何が投票した理由であったのか、興味があります。変えてくれそう!というイメージなのか、政策なのか、はたまた…?

今後は解党的出直しとなるでしょう。

 

実は躍進した民進

民進党は、前回の総選挙では、民主党として73人しか当選していません(のちに維新の一部と合流)。

今回、

立憲民主党 55人

希望の党で元民進党 41人※ただし、細野さんなど公示前勢力に含まれない人を含む

民進党だが無所属で当選 18人

の114議席となりました。

これは、2005年に郵政選挙民主党が惨敗したときの113議席よりも多いです。

(しかもこのときは、定数が今より15人多い)

民進党のまま選挙に臨んでいたらどうなっていたか、というのはどちらの結果も予想ができますが、このくらいの議席数まで取れれば、次の選挙でひっくり返すチャンスは有るということです(2009年の選挙のときの自民党も119議席)。

もちろん、課題は山積していますが。

 

 

本当は投票率のこととか選挙制度のことも書こうと思ったのですが、疲れてしまったので今日はこのへんで。